家族という概念が分からないっていう話
私は幼稚園生のとき、起きたらなぜ眼の前に二人の人が毎日いるのか分からなかった。 母と父。 夜、明日起きたらこの人たちは消えているかもと思って寝て、朝、目覚めて台所に行ったら、あっ、今日もいる。って思っていたのよね。 それと同時にこの世界は本当に存在するのか。ここは誰かの頭の中で、チェスみたいにすべては決まって動いているだけなのかもしれないと思った。自分が存在するのかさえ分からなくなってた。 だからたまに寝るのが怖かった。 明日の朝、この日常があればいいとも思ったし、別になくてもいいのかもなんてちょっと思ったりした。 そこから時間は経って、大学生になった。小、中、高を振り返ってみる。 それはそれは辛かった、笑 笑っちゃうくらい辛かった。 何が辛かったんだろう笑 もはや記憶を消してるところもあるからあまり思い出せないけど。思い出そうとすると途端にリミッターがかかるんだ笑 でも、私は家族というものが昔からわからなかったの。 それは確か。 「おてつだいをしなさい」「なんで?」「家族なんだから。」 あなたたちは愛し合って、一緒にいることを選んだ。 でも私はそこに生まれてきただけ。 生まれてきて、非力だからそこにいるしかなくて、その場にいるだけ。 あなたたちも起きたらそこに居るの。毎日。 たまたまそこに私達が一緒にいたから、わたしたちは家族なの? 私はわたしの意思でここにいるわけじゃない。 あなたたちが作りたいと思ったから作られて、 社会がこどもは生んだ親が育てるものだって言ってるからそこにいるのが当然とされて 誰も私に「その家族のこどもとして生きるのでいいですか?」なんて聞いてくれないから だからそこにいるしかなくて なのに家族だからって。どういうこと? 嫌なわけじゃない。ただ、理解が出来ない。 家族ってなんですか? なんで子供たちは当たり前のようにその家で育つことになって、 そうじゃない子達がレアケースで、施設に行って。 最初からみんな施設で育って、判断能力がついてから親元に行って、体験滞在でもしてさ? その家族の一員になりますか?って確認取ってくださいよ。 社会的な力がない赤子の状態からその家に備え付けられるの苦痛でしかないです。 だってなぜ ’’私がその家にいて、その家にたまたま存在する2体の人の為に何かして、。 その家の2体の人は私を愛して、たまには自分たち...